君には俺がいなくちゃ駄目で

俺には君がいなくちゃ駄目なんだ

だからずっと一緒にいたいと願う



+ Dependency +



「お前の所為で遅刻しちゃったデショ」
「そんなに怒らないでよー。遅刻って言っても僅かだし・・ね?」
「それでも、HRには間に合わなかったヨ」

家を出てダッシュで自転車を飛ばしたのにも関わらず。結局遅刻してしまった
その為、二人は遅刻届を出しに担任の元へ向かっていた

「金輪際、起こしに行かないからネ」
「えぇ〜!?そんな事言わないでよー(涙」
「ダ・メ。無遅刻だった俺が最近遅刻ばっかしてるのは誰の所為だかわかってるのカナ?」

平助は考えているように見えた
だけど、そこまで深くは考えていないということは直ぐに解かっていた

「んーっと・・・毎朝、俺の理性をおかしくする新八っつぁんが原因w」
「・・・お前本気で言ってんの?(怒」

怒りまじりの笑みでニヤニヤしている平助を睨んだ
その瞬間、その笑みは即行で消えた

「あ、あはは・・・そんなに怒らないでよ・・(汗」
「本当は誰が悪いのかな?」
「・・・俺です(涙」

もう観念したようなのか肩を少し落としていた

「ん、宜しい」
「でもさー!新八っつぁんも悪いんだよ?」
「・・・何処が悪いのサ?」

そう聞くと平助は何食わぬ顔でこう言った

「その可愛さだよw」

そう告げると人が回りにいないのを確認して口付けをしてきた
ビックリして目を見開くと凄く近い距離に恋人を見たのでなんだか複雑な気持ちになっていた
ちょっとだけだが、平助を怒っていたのにもう許そうとしていたからだ

「こんなトコでしないの!!///」
「新八っつぁん、赤くなって・・可愛ーいw」
「平助!!///」

平助との距離がまだ近い
それだけでも嬉しいと感じている俺はどうかしているのだろうか・・?

「あ、早く行かないとアユ姉に怒られそうだね(笑」
「そう思うなら、するな・・///」

赤い顔を隠すように平助よりも先に歩く
それでもきっと平助は俺の顔が赤くなってるってこと解かってるんだろうな・・

「あ!新八っつぁん!!待ってよー!!」

そう言いながらクスクスと笑っている声が聞こえている
文句を言いたいのだが、顔が赤くて振り向くに向けない・・

「早く行かないと1時限目まで遅刻しちゃうデショ!!」
「まぁ・・この際、遅刻しても大丈夫だよw」
「大丈夫じゃないカラ!!」

何故か持っていたハリセンで平助を叩いて職員室へと向かった


■□■

そして放課後・・・(早っ!

「やぁっと終わったぁ!!」

授業終了のチャイムが鳴り響くと同時に左之助が立ち上がった
6時限目を担当していた先生がビックリして左之助の顔を見ていた

「左之、先生がビックリしてるヨ・・(呆」
「だってよー・・・」

隣りの席の新八がそう言うとしゅんとなって座りなおす
先生も平然を保つように、咳をした

「くっくっく・・まだ終わってないっつーの・・」

新八の後ろに座っている平助が左之助を見ながらクスクスと笑っていた
新八が後ろを見て溜息をつく。そして先生の方に目線を向けた

「ま、まぁ・・もうチャイムもなったことだし・・今日はここまで・・」

授業の先生が左之助を見ながら言った
そして「起立。礼」という声がクラスに流れると人が騒ぎ出した

「よっしゃ!!早く部活行こうぜ!」
「ホント左之って部活馬鹿だよネ。ある意味、感心するヨ・・」

教科書類を鞄入れながら呆れていた
左之助が目の前に立って抗議しようとしていた

「なんだよ!!新八、お前だって馬鹿だろうが!!」
「どういう意味カナ?」

まさか左之助に馬鹿なんて言われるとは思わなかった新八
左之助が口を開こうとしたが、その間から平助が入って

「新八っつぁんは俺馬・・」

スパーンッ

全てを言い終わる前にハリセンで叩かれた
左之助がビックリして新八を見ている

「し、新八・・どうした??(焦」
「あ、左之。平助がなんて言ったか、聞こえた?(ニッコリ」

ハリセンを力強く握って微笑みかける
左之助は何も言わず、ただ黙って首を左右に振る

「そう?なら早く部活行こっか」
「お、おう・・」

笑顔で言うと左之助は素直に机の中身を鞄に直ぐに移した
二人は机の上で頭を抱えている平助を無視して教室を出た

「って!!待ってよ!」

二人を追って急いで鞄を持って平助も教室を出た


□■□

3人が部室に着いて袴に着替え始める
左之助は着いてさっさと着替えて竹刀を持ち、部室から出ようとしている

「よし!!俺、先行ってからお前等もさっさと来いよー!!」
「おー・・」

そして左之助が出ていくと部室には新八と平助の二人だけだった

「相変わらず左之は着替えるの早いよネ・・」
「だねぇーw ねぇ、新八っつぁん?」
「んー・・なに??」

中途半端に着てるまま平助の方を向く
平助は気味の悪いくらいの笑みを浮かべていた

「ど、どしたの?」
「さぁて、可愛い新八っつぁんに問題です♪」
「は?」

いきなりの事に目を丸くする
そんな新八など気にせずに話を進める

「今、この部室には俺達以外で一体何人いるでしょう♪」
「・・何、いきな・・っ!」

突然、自分に寄ってきて頬を撫でるように触ってきた
手は新八の頬を触ったままで耳元に顔を寄せる

「答えはね・・新八っつぁんと俺だけでしたvV」

ちゅっと業と音を立てるように耳にキスをしてきた
背筋がぞくっとした。それと同時に体温が上昇していた

「ねぇ、新八っつぁん・・キスしよっか?w」
「なっ!何言ってんの?!///」

新八は慌てたように平助から離れようとする
だけど、それを阻止して逃がさなかった

「ダメ。逃がさないよ♪」
「ちょっ!平助!!」

体を抑まえて手で顔を真っ直ぐ向かせてゆっくりと近づく
逃げれないのに懲りないのか未だに抵抗していた

「もう新八っつぁん、ちょっと黙っててよ。出来ないじゃん・・(拗」
「しなくて良い!!」

あと数センチという距離で会話していた
平助は少し乱れてしまった前髪を耳に掛けて、ゆっくりと近づいていく

「新八っつぁん・・」

元々、近かった平助との距離が0になろうとしていた
いい加減、観念したのか新八も何も言わずに目を瞑った

そしてゆっくりと唇に顔を寄せて距離はあと3cm・・2cm・・1cm・・そして・・

ガチャッ

「部活に竹刀忘れちゃ・・・・え?」

間髪いれずに扉を開けて入ってきたのは総司だった
総司は目の前の光景を見て黙ってしまった
二人の距離はとても近く、平助が新八を壁に押しやっている
それに中途半端に着ていた為、肌蹴て素肌が丸見えだったから
二人はバッと離れるとバツの悪そうな顔をしていた

「え、え〜っと・・総司、なんかあったの?」
「竹刀を忘れてしまったので取りに来たんですが・・・お邪魔でした?」

新八が素早く着替えてバツの悪そうな顔で聞く
すると、悪い事したような表情で二人に尋ねた

「うん。すっごく・・」
「平助!!」

ボソッと平助が言うと物凄い勢いでハリセンが飛んだ

「え、え〜っと・・それじゃあ・・失礼しました!!」

コレ以上居てはいけないと思った総司は竹刀を取らずに道場の方へ戻った
残された二人は総司が出てった扉を眺めていた

「・・・・・俺達も行こっか?」
「あと、1cmだったのに・・」

そう言う平助を無視して、自分の竹刀を持って部屋を出ていこうとした
平助はなにも言わず、自分の竹刀を持って新八の後を追った

「・・・」
「・・・」

道場までの距離はそう長くはない
平助はずっと黙ったまま後ろを歩いていた

「・・平助、そんなに出来なかったこと悔しいの?」
「・・・・・・(拗」

はぁっと深く溜息をつくと平助の方に体を向けた
いかにも拗ねてますという表情が解かる

「全く、平助は・・」

近づいて平助の肩を掴み、背伸びをすると唇にそっと自分のを重ねた
すぐに離れて新八は道場へと歩く
その場に残された平助の顔が真っ赤に染まっていた
そしてその前を歩く新八の顔も染まっていた







+END+

お、終わりましたぁー!!(叫
遅くなって申し訳御座いません!!
もうこのサイト見てませんかね??(涙
1ヶ月以上経ってますよね・・本当にごめんなさい。(土下座

一応、「6月23日」の続きを書いてみました♪
こんなんでどうでしょうか・・?
甘々&ギャグでということなんですが・・甘々ですかね・・
まぁ、ギャグ風味ですけど(笑


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